こんにちは。
オランダで過ごした時間を、気ままに綴っています。
今回は、素敵な雰囲気とは別に、そうはいっても実際のところ、のお話です。
オランダでの私たちの住まいは、空港へのアクセスも良く便利なエリアの、比較的新しいマンションにあります。
比較的、というのは言い得て妙、アムステルダム市内のダムラック(Damrak)のカナルハウスほど古くはないけど、60年代に建てられたもので、当時としてはアーバンラグジュアリーをうたったものだそうです。
多分当時は珍しかったであろう高層の建物で、でもエレベーターの扉は昔ながらの手動、というミックスされた面白い建物でした。
さて、そんな利便性がよく住みやすいエリアの我が家。
だいたい2週間に一度、トラブルが起きます。
どこの家庭でも最初の1年は何かが壊れる(!)と聞いていましたが、その瞬間はあっさりとすぐにやってきました。
地震がない国なので、古い建物をそのまま使っていることが多く、時間が過ぎるうちに必要になっていったもの(配管だったり、ネット回線だったり)を継ぎ足し継ぎ足ししているようです。
他のマンションでも水漏れの話はよく聞くし…。
我が家の場合は、手始めに洗濯機が壊れました。
正確には、どこからか水漏れしていて、毎回床がビシャビシャに濡れる、という。
管理会社に連絡をしたところ、『私』が掃除したときにホースの水抜き(洗濯機と乾燥機があり、定期的な掃除が必要です)を損傷したから水漏れになった、とのこと。
え。
その前から漏れてたし。
むしろ水漏れしたから掃除をした、ので、次に修理に来てくれた人に、必死に訴えました。
ここでちゃんと主張しないと、修理代が全額請求されるから、より必死です。
結局、ホースの損傷じゃなく、ドアのパッキンに小さな穴が開いてるのが原因とのこと。
ほらーーー!
こんなやりとりをしていて、イライラしつつも、妙に納得してしまいました。
誰の責任か?
というか、自分の非ではないことを、しっかり線引きし合うコミュニケーションだなぁ、と。
そこに忖度も思いやりもありません。
あるのは現状と、お互いの責任範囲の把握と譲歩できる条件のすり合わせ。
こう書くと、なんとも味気ないのですが、良く思えば、こちらだってしっかり主張をすればよいし、お互い価値観の違いが最初から分かりやすい、ともいえます。
「自分はこんなことに困っていて、こうして欲しい」。
それをまず主張してから始まる交渉は、いままでの日本のそれとは違い、おかげで私も、必要に応じてものをはっきりと言えるようになりました。
そして、やっぱり最終的にはオーナーとの相性。
もっと良い関係も築ける場合も、もちろんあります。オーナーは賃貸物件を何件も持つ方も多く、物件自体に愛着がありメンテナンスも大事にしてくれる方もいます。
我が家の場合は、、
残念ながら、このあとも、玄関ドアの修理にシャワーの交換、ソファの取り替えなどなど、世知辛い関係が続くのでした。