こんにちは。
オランダで暮らした時間を、気ままに綴っています。

住まいから30分ほど車で着くユトレヒト。ディックブルーナの街。


生活すれば、髪の毛も伸びるし季節も変わるし、で、現地の美容事情も気になってきました。
私は身だしなみが乱れるとメンタルが荒むタイプ(!)なので、いろいろとチェック。

なるほど、全体的に大人っぽいスタイルの人が多いぞ。
あれ、みんなスキニーパンツだな。
ブロンドだけど、マツエクは黒毛なのね??

コーヒーを片手に、そんな感じで街ゆく人を眺める余裕も出てきました。

大手スーパーAlbert Heijn(アルバートハイン)の雑誌コーナー。オランダ語のばかりで読めず…


日本と違って、ファッションにいろんなテイストがあるわけではないようで、結論としてはみんなおんなじ格好をしています。

冬はダウンジャケットにセーター、スキニーデニムを合わせてブーツかスニーカー。
夏になれば、(というかそれぞれが体感で暖かい、と感じたら)キャミソールタイプのワンピースだったりノースリーブだったりと、急に露出が多くなる傾向が…。

基本的に、各自が心地よいものを着ているので、ダウン着ている人の隣に半袖Tシャツの人がいる、みたいなこともあり得ます。

ザ・自由!

色合いも、全身黒・ネイビーといった感じで、カラフルな人はほぼいなく、オールシーズン、デニムスタイルが基本形。
(仕事もプライベートもデニム!街で見かけるオフィスワーカーで、デニムじゃなかった人、、いたっけ?)
そして、たまに原色が飛び込んでくるなと思うと、違う国の方だったりします。

地味といえば地味、着心地の面でいったら文句なし。
無理しない、自分のコンフォートさが第一な、お国柄が服装にも表れていました。

近くの湖。ビーチになっていて暑い日には湖水浴を楽しむ人でいっぱい。



そんななかでは、オシャレな人は逆に目を引きます。
ベージュから白まで絶妙にグラデーションさせてみたり、白に近いブロンドで全身もアイボリーのスーツスタイル、だけどリップは真っ赤、というようにアクセントを効かせてみたり。

可愛らしさより、女性としてのセクシーさが魅力だと分かっているスタイリングは、時としてお見事!


若い人はベーシックカラーといった地味な色合いでも、シルエットで若さやスタイルの良さを強調したコーディネートをしています。
もちろん子育て中のママさんも、女子としての意識を忘れていない雰囲気がありました。
楽なサンダルでも赤いペディキュアが光るし、すらっとした足なり、美しい胸元なり、自分のチャームポイントをどこか魅せる着こなしです。

「かわいい」よりも、断然「セクシー(=女性らしさ)」が褒め言葉なヨーロッパ、
セクシーさが出ない服はダサい、くらいの感覚なので、ユニセックス(中性的)なスタイルはほぼ見かけません。

歳を重ねたマダムでも、その感覚が変わらないようです。
さすがに若い頃よりボディーラインは強調しませんが、色合いや洋服のカッティングを味方にした着こなしが魅力的でした。
むしろ若い人たちよりも、鮮やかな赤・パープル・グリーンを好んで着ていて、派手かと思いきや綺麗なグレイヘアにそれは合っていて。

パーソナルカラーはアメリカ発祥と言われていますが、海外の方は日本人よりも「自分に合う色」に気を使っている印象です。


同じマンションの80代と思われるマダムの日常着は、ベレー帽にシングル仕立てのコートでした。
コートからチラッと見えるチェック柄のスカートとマットなタイツの色が、ボルドーでリンクされていて、つい見てしまうほど。
お買い物にカートを持っていくのですが、そのカートも機能的でシンプルなネイビーで、コーディネートしやすそう!

全身を意識しないとできないコーディネートで、何気ない日常でも装いは大切だと感じさせてくれました。

さて、私。

いろいろと法則が見えてきたところで、だんだんとオランダライクな着こなしに。
スキニーデニムにシンプルなブーツが基本形となり、スタイルがよく見えそうなセーターが制服。
でもバカンスになれば開放感のあるワンピースで!

よくいえば心地よい、悪くいえばだらしない??



<自分の気分や心地はどうか?>という感覚があるオランダ人。
ファッションを真似てみるだけでも、そんな感覚が少し分かった気がします。